校章のロゴ 学 校 通 信 平成29年7月1日
東京都立葛飾盲学校長
山岸 直人
(第4号)

子供たちの「やりたい!」気持ちを大切に

教諭(幼稚部主任)  小竹 啓未

みなさんは、「おべんとうばこのうた」をどこかで聴かれたことは、ありますでしょうか?昔から「みんなのうた」でも親しまれている童謡です。

 

現在、幼稚部では、自立活動の時間に、この歌を使って手や指を使う練習をしています。本来は「2」(に)んじんさん♪ 「3」(さ)くらんぼさん♪と数え歌になっているのですが、一つ一つの具材を子供たちが触って弁別できるように、手触りの異なる素材で作ったり、模型を用意したりしました。そして、「これくらい」が分かるように、歌に出てくるゾウさんやアリさん用の大小のお弁当箱とおにぎりも用意しました。

視覚に障害がある子供たちにとって、手は目の代わりでもあります。物を知るためには、大きさや手触り、形、重さ、硬さなどを触って確かめることが大切です。積極的に触ることが、好奇心をもって周囲を探索しようとする探索行動へとつながり、世界を広げていきます。

 

幼稚部では、1学期は「おにぎりづくり」でお米とご飯の感触の違いを確かめたり、「畑あそび」で土の中からジャガイモを探したりして、子供たちが遊びの中で楽しんで手を使い、様々な感触に慣れることができるように活動を行ってきました。すると、今までは、前にものを提示しても積極的に触ろうとしなかった子供たちが、トレイの上に手を伸ばし、自分の気に入った感触の具材をつかんだり、歌詞に合わせて具材を触って見つけだし、自分で歌いながらお弁当箱に入れたりする姿が見られるようになってきました。

 

子供たちは、自発的に「やりたい」と思って行動した時に、世界が広がり、様々な力を身に付けていきます。今後も子供たちが興味をもてる教材・教具を工夫・開発し、分かりやすく楽しい活動の中で、手指の操作性を育てていきます。保護者の皆様におかれましては、今後とも、御理解と御協力をよろしく お願いいたします。